家族や友人とのコミュニケーションの場としての「キッチン」とは
昔ながらの日本家屋は、すき間が多く
紙や木材などの調湿性のある建築材料が多く使われていました。
ですので家の中の湿度が高くなったとしても、結露することは滅多にありませんでした。
ところが、近年、普及がめざましい高気密化された住宅では
おもにキッチン浴室などの水回りから発生した水蒸気は逃げ場を失い
押入や部屋の隅などにとどまってしまうことがあります。
結露は、冬の寒い時期に窓ガラスやアルミサッシの表面でよく見かけますが
暖房で調節された室内の空気と、冷たい外気が接する住宅の壁の内部でも発生することがあります。
それは重要な問題で、柱や土台などの木材や、断熱材などの腐敗・劣化を進めたり
家自体の寿命を縮めてしまう恐れもありますので、十分に注意が必要です。
それともうひとつ、結露には最大の問題点として
「カビ」や「細菌」「ダニ」の発生を促すことが挙げられます。
住宅内に発生するカビは種類が多く、気温20℃前後、湿度70～90％の条件を好みます。
結露した室内は、カビは繁殖するのにはうってつけともいえます。
湿気を室内に滞留させないためには、まず空気の通り道を作ってあげることから始まります。
換気をして風通しの良い室内にして、よどんだ空気に占領されないように
空気を動かす工夫をしておきたいものですね。
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